人気作家
「日本画 伊藤小坡」
のご紹介
買取対応人気作家のご案内です
- 骨董品買取 古美術八光堂
- 人気作家のご紹介
- 日本画 伊藤小坡
日本画 伊藤小坡
このころの代表作とも言うべき「虫売」を見ると、川端の柳の木の下に屋台を置いて虫を売る艶やかな女性と、虫かごを姉におねだりしている幼い少年が描かれているのですが、柔らかで穏やかな筆使いで描かれており見る者の心を慰めてくれるようです。こうした作風がやがて一変していったのは1928年(昭和3年)になって竹内栖鳳(東京の横山大観に並ぶ日本画界の西の大御所)の画塾「竹杖会」に参加してからです。この年第9回帝展(帝国美術院展覧会)に出品した「秋草と宮仕へせる女達」は源氏物語に出てくる7人の女性を描き、華麗で優雅な歴史画となっています。これ以降は歴史画と美人画に重きを置いて画作を展開していったのです。1930年(昭和5年)に描かれた「伊賀の局」は後鳥羽上皇に愛された女性を実に美しく描いており、まさに傾国の美女として表現しているようです。伊藤小坡作品は今日では美人画に人気が集中しているようですが、新婚生活と子育てに励んでいた頃の母の目で描いた作品の愛らしさは捨てがたいものがあります。それにしても女流画家の珍しかった時代に91歳で没するまで画家としても成功し、母としても幸せな生活を過ごせた伊藤小坡は大満足の人生であったでしょう。
八光堂では日本画を高価買取中です。
事前査定でもっと便利に
すぐにつながる 今すぐ出張・来店事前相談